タイ商務省が発表した貿易収支統計によると、9月の輸出額は前年同月比2.1%増の254億7630万ドルで、2カ月連続で上昇した。輸入額は同8.3%減の233億8350万ドル。貿易収支は2億9270万ドルの黒字となった。プラチャーチャート・トゥラキットが24日報じた。
同省のキラティ次官によると、石油・金・日用品を差し引いた輸出額は同1.0%増。農産品の輸出が好調で、特に中国向けのドリアンやマンゴスチンなど、果物の輸出が拡大した。南アフリカやインドネシア向けのコメ輸出も増加。太陽電池や携帯電話など、機械製品の輸出も順調だという。
9月の世界の製造業は、依然として縮小状態が続いた。地政学的リスクや国際紛争、長期間の高金利が影響し、世界的な需要の鈍化を招いている。
1~9月のタイ輸出額は、前年同期比3.8%減の2130億6940万ドル。石油・金・日用品を差し引いた輸出額は同1.2%減。輸入額は同6%減の2189億210万ドル。貿易収支は58億3870万ドルの赤字だった。
2023年第4四半期の輸出額は、貿易相手国の回復に応じて、引き続き拡大傾向にあるとした。通年の輸出目標は1%に維持した。