タイ財務省の物品税局は、4月1日から砂糖入り飲料の税率を引き上げる。タイ政府が掲げる糖尿病や肥満などの健康対策の一環で、段階的に税率を引き上げる計画の第3段階。マティチョン・オンラインなどタイ各紙が報じた。
タイは2017年、1リットルあたり6グラム以上の砂糖が入った飲料に課税を開始。飲料メーカーが含有量を調整する時間を確保するため、2年ごとに税率を引き上げる計画だった。2021年10月1日から第3段階の引き上げが予定されていたが、コロナ渦を考慮して引き上げを延期していた。第3段階は2025年3月31日まで。
4月1日からの税率は、いずれも1リットルあたり砂糖6グラム未満は非課税、6~8グラムは0.3バーツ、8~10グラムは1バーツ、10~14グラムは3バーツ、14~18グラムは5バーツ、18グラム以上は5バーツとなる。
同局は、各メーカーはすでに砂糖の含有量を調整しているため、税率の引き上げが飲料価格に与える影響は最小限に抑えられていると述べた。
マティチョン・オンラインによると、1リットルあたり6グラム未満に砂糖の含有を抑えた「健康飲料」は、2023年1月時点の調査で1800品目。これまで1リットルあたり10グラム以上の砂糖を含有していた炭酸飲料も、7.3~7.5グラム程度に調整されているという。