各報道によると、セー・デーンことカッティヤ・サワディポン少将は10日、タクシン元首相が自分の帰国実現の為に闘っていない反独裁民主主義同盟の主要幹部を見捨て、新たに第二の幹部団を指名した事を明らかにした。
カッティヤ少将によると、9日1:00頃にタクシン元首相と電話で話した際に、同元首相の帰国実現の為に闘っていないだけでなく、密かに平和維持本部が置かれている第11歩兵部隊近衛師団本部を訪問し、同盟内の過激派の身柄引渡を条件に政府との示談を図っているウィーラ・ムシッカポン氏、ナタウット・サイグゥア氏、ウェーン・トーヂラーガーン氏及びウィサー・カンタップ氏を同盟のステージ上にあげるべきでは無いとの考えで一致すると共に、新たにアリスマン・ポンルゥアンローン氏、スポン・アッターウォン氏、クワンチャイ・プライパナー氏及びワイポット・アーポンナラット警察中佐を第二の幹部に指名する事が確認されたという。
また、カッティヤ少将は、同盟幹部に対して4月10日の衝突等の際に殺人を命じたアピシット首相、ステープ副首相、アヌポン陸軍司令官を殺人罪で告発するべきであると指摘した上で、ラーチャプラソン交差点で展開されている集会は、これらの刑事案件が法手続に付されると共に、下院議会の解散、ピープルチャンネルの放送遮断解除及び非常事態宣言の解除が無い限り終わることは無いと指摘した。
一方、今回のカッティヤ少将の発言に対して同盟幹部のナタウット氏が事実では無いと反論している。
ナタウット氏によると、同盟は役員を簡単に解任できるような民間企業とは異なり、誰にも幹部の首をすげかえる権限は無く、またタクシン元首相でさえも幹部交代を決定する権限を持っていないという。
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