タイ南部ソンクラー県ムアンソンクラー郡の投票所で11日、警備に当たっていた警察官が、同県行政機構の委員の男ら7人に暴行を受け、けがを負う傷害事件が発生した。警察官は、男らが投票所内で写真撮影するのを注意したところ、攻撃を受けたと話している。
公共放送PBSによると、ソンクラー裁判所は12日、傷害容疑で7人に対する逮捕状を発行。民主党のソムヨット下院議員の息子で、同県行政機構委員のシラダナイ(通称ゴルフ議員)容疑者も含まれている。
ソムヨット氏は逮捕状の発行を受け、シラダナイ容疑者を連れて警察に出頭。警察は同容疑者を逮捕した。
シラダナイ容疑者は投票中、投票箱に用紙を入れるところを撮影するよう部下らに指示。警察官が「投票所での撮影は禁止されている」と伝えたところ、同容疑者は激怒し、一度車で立ち去ったが、6人の部下を連れて戻ってきて警察官に暴行したという。
一方、民主党のジャネジラ広報担当は、ソムヨット氏と事件についてまだ協議していないが、傷害事件は党と無関係な個人の問題から発生したと見解を述べた。