タイ保健省疾病管理局は8日、雨季と学校再開により、新型コロナウイルスとインフルエンザの感染拡大が予想されると注意喚起した。コロナウイルスの2025年の累計感染者数は4万人超で、死者は14人。
マティチョンなどの報道によると、同局は今年1月1日から5月7日までの新型コロナ感染者数が4万1187人、死者は14人と発表。患者の年齢層は0~4歳が最多で、次いで30~39歳、20~29歳だった。死者の大半は60歳以上。
感染者が多い10都県は、バンコク、チョンブリー、プーケット、ノンタブリー、ラヨーン、パトゥムターニー、サムットプラーカーン、ナコンパトム、チュムポーン、ナコンシータンマラート。
同局は、新型コロナ感染者数は減少しており、過去2年間の同時期より低いとしている。
一方、マヒドン大学医学部の医療ゲノムセンターは、新型コロナウイルスの変異について、JN.1系統から進化したPA.1株を注視していると報告。PA.1株は既存免疫を回避する力が強く、警戒が必要だとしている。