信金中央金庫は6月28日、中小企業の海外販路開拓を支援するため、タイの首都バンコクに常設店舗型テストマーケティングスペース「EN-MUSUBI(縁結び)」を開業したと発表した。テストマーケティングに特化した常設店舗のタイ設置は、国内の金融機関で初。
信金中金によると、「EN-MUSUBI」では、試験的に日本製の食品や雑貨、伝統工芸品などを販売するほか、輸出に向けた貿易手続きや現地販売、商品改善に向けたコンサルティングサービスまで支援する。
タイではデザイン性や機能性の高い日本製品への関心が高い一方、日本からタイへの商品輸出は、国の規制や貿易手続き、輸出数量など多くの課題があるという。「EN-MUSUBI」では現地の規制や貿易対応に精通した事業者を企業に紹介。輸出入に関する手続きをサポートする。
また購入者のレビューを基にした信金中金のコンサルティングサービスを提供。商品のブラッシュアップや現地でのマーケティングに活かすことができるという。「EN-MUSUBI」での販売データを基に、現地バイヤーとの商談成約に向けたサポートも提供する。小ロットでの納品も可能となっている。