ピチャイ・チュンハバジラ財務大臣は7日、金融政策と政府の政策を確実に連携させるため、タイ中央銀行(BOT)総裁と会談すると述べた。政府とBOTの間で方針が異なる問題を解決するという。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、政府は複数回にわたり、BOTに政策金利の引き下げを要請。BOTは、金融政策委員会の決定は政治の介入を受けないとして、要請に応じていない。またBOT総裁は、政府のデジタルウォレット1万バーツ政策に反対しており、両者の間では緊張が続いている。
ピチャイ財務相は、「意見の相違は普通のことだ。問題を解決できると信じている」と述べた。またBOTは独立しており、自由裁量で金融政策を決定できる一方、金融政策は政府の政策をサポートするものであるべきだと指摘した。
公共放送PBSの報道によると、タイ経済協会のニポン・ポアポンサコーン会長は、BOTが政治的影響力から独立した立場を維持できなければ、長期的経済システムに悪影響を与えるだろうと指摘した。
一方、商業銀行のキアットナーキン・ファトラ・バンクのスパウット・サイチュア顧問は、BOTの独立性について、政府から完全に独立して権限を持つのは間違いだと述べ、インフレ率を適切なレベルに維持するため、協力することが必要だと語った。