国際協力銀行(JBIC)は5日、自動車部品製造販売の日泉化学(愛媛県、代表取締役社長 一宮 達)のタイ現地法人Nissen Chemitec (Thailand) Limited(NCT)と貸付契約を締結し、約17百万タイ・バーツを限度に融資すると発表した。伊予銀行との協調融資で、総額は25百万タイ・バーツ。
NCTはタイで自動車内装材などのプラスチック部品を製造・販売しており、事業に必要な資金をバーツ建てで融資する。同社向けの融資は2019年12月、2020年12月、2021年11月続き4度目。
日泉化学は1957年設立の自動車内装材などのプラスチック部品を製造・販売する中堅企業で、1994年にNCTを設立した。NCTはタイに進出している日系メーカー向けに、自動車などの内外装に使われるプラスチック製品を供給している。
JBICは日泉化学の海外事業展開への支援を通じ、日本の産業の国際競争力の維持と向上に貢献したいとしている。