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　宇部興産は、タイの子会社ウベ・ファイン・ケミカル・アジアにポリカーボネートジオール（ＰＣＤ）製造設備を新設することを決定した。

　世界的なＰＣＤ需要拡大に対応するため、特に成長率の高いアジア市場をターゲットとしている。

　ＰＣＤは宇部興産のファインケミカル事業の主力製品の一つで、主に高級ポリウレタンの主原料（ポリオール成分）として使用されている。ＰＣＤを使用したポリウレタンは、従来のポリエステルやポリエーテルを使用したポリウレタンと比較すると、耐熱性・耐加水分解性・耐油性・耐候性等の耐久性としての機能が大幅に向上するだけでなく、肌触り等の素材としての高級感も含め多くの面で優れているとのこと。

　今回タイに新設することで、宇部興産グループの生産能力は年１万１０００トンとなり世界最大級となる。