ランシット大学 経済学部長のアヌソーン氏は第2四半期のタイGDP成長率がマイナス5.5%になり、そして第3四半期にプラス0.8%に回復し、それから第4四半期にプラス1.8%になり、09年のタイGDP成長率がマイナス2.5〜3.5%になると予測。一方、今年のインフレ率(CPI成長率)はマイナス0.8〜1%と見通し。
今年の失業者数は政府予測より高いと同氏が見ており、今年の失業者数が140万人以上。また上期の政府予算の支出の遅れが原因で、タイ経済や雇用の促進は成果は十分発揮されないだろう。今年の輸出額成長率はマイナス18.5〜19%で、貿易収支は黒字になる。現在、輸入も激減しており、これは国内投資がマイナスであり工業停滞している事を示している。3ヶ月後のバーツ相場に関し、貿易収支の黒字と外資のアジア圏内への流入で、バーツ相場は連続的に高くなり、31〜32バーツ/米ドルに達する可能性があると発言。SET指数に関しては、今年末にSET指数が680〜700ポイントに達するとみている。注目すべきのは、4000億バーツ借款による経済対策のメリットを受けるエネルギー業、建設請負業、金融機関業だとしている。