タイの有名ユーチューバー「ジャック・パポー」が、富士山の有名撮影スポットとして知られる富士河口湖のローソン駐車場で、駐車中の車の屋根に乗り、上裸で踊る動画を投稿。タイではビザとパスポートを没収すべきだと批判が巻き起こっている。
マティチョンの報道によると、ジャックは「誰が侮辱しても気にしない」とも投稿。動画公開後3時間で、1万2000件を超えるコメントが殺到。「非常に不適切だ」と批判するものがほとんどで、ジャックのフォローを解除する人もいた。
在タイ日本国大使館のフェイスブックには、ジャック・ポーのビザ取り消しと入国禁止を求めるタイ人からのコメントと謝罪が殺到。ジャックはその後、全ての批判を受け入れて動画を削除しないと声明を発表し、「問題から逃げずに責任を取る。あらゆる批判を受け止め、謝罪する」と述べた。
一方、タイのインフルエンサー「JapanSalaryman」さんは、日本のオーバーツーリズムの問題を説明。「日本では外国人観光客、特に富士山と富士河口湖のローソンに関して不満が高まっている。観光客が写真撮影のために道路を横断したり、近隣の家にゴミを捨てたり、地元住民に迷惑を掛けているため、当局が観光規正を検討している」と指摘し、ジャックの行動が日本人の警戒を強め、外国人観光客に対する不満を増大させる原因になると警告した。
旅行系ユーチューバーの「Pigkaploy」さんは、「日本の都市はオーバーツーリズムに悩まされている。多くの地元住民は、我が物顔で振る舞う観光客にうんざりしている。動画を面白がる人もいるかもしれないが、地元住民にとっては無礼と混乱を象徴するもので、タイ人観光客全体のイメージに影響する」と懸念を示した。