タイ警察は6日、南部プーケットの電柱などに違法薬物の購入サイトに繋がるQRコードステッカーを貼った疑いで、ロシア国籍の男をサムイ島で逮捕した。
カオソッドなどの報道によると、プーケットの街でステッカーを貼る男の写真が、ソーシャルメディアで話題となっていた。
警察は、タラーン郡のアンダマンシティ前の街灯の柱に、英語で「KOKC MET KET LSD MDMA AMF ONT MEF」と書かれた薬物の略語と、QRコードが掲載されステッカーを発見。QRコードをスキャンすると薬物を宣伝するウェブサイトに繋がり、薬物を購入できるリンクもあったという。現在、ページは利用できない。
警察が周辺の監視カメラを確認すると、10月31日午後2時15分頃にステッカーを貼っている人物を発見。ロシア国籍のセミョン・カスパリアン容疑者(27歳)だと特定し、5日付で逮捕状を請求した。
警察は、南部スラートターニー県サムイ島のホテルに逃亡していた男を逮捕。ホテルの部屋から、未使用のステッカーを多数発見した。男のスマートフォンからは、QRコードを貼った場所の写真も見つかった。
男は警察の調べに対し、通信アプリのテレグラムを通じて外国人から仕事の依頼を受けたと供述。ステッカー1枚につき、1ドル相当の報酬を受け取り、3日間で約300ドルを稼いだと話している。
警察は、男が国際的なオンライン麻薬密売組織や仮想通貨に関与している疑いがあるとして、捜査を進めている。