タイ中部チャイナート県では13日、大雨による堤防の決壊などで、県内4郡の住宅約5500軒が被災し、1万5000人が被災したと発表した。
マティチョンの報道によると、同県防災局は、同県内にあるチャオプラヤーダム上流のマノーロム郡、ワットシン郡、ムアンチャイナート郡と、ダム下流のサッパヤー郡で、94村24町の5560軒、1万5950人が被災した。
サッパヤー郡のチャオプラヤーダム下流地域では土嚢の堤防が決壊し、集落では150センチ超、低地では250センチ水没した。住民たちはボートで移動し、財産を守るために家屋の2階で生活を続けているという。また、同郡バーンルワン町の第1村と第2村の住宅約1000軒が水没した。
同県バンルアン郡のチャオプラヤーダムでは、北部からの流入が増加。北部ナーコンサワン県ムアンナコンサワン郡の水位観測C2ポイントでは毎秒2976立方メートル。チャオプラヤーダムの排水量は、3日連続で毎秒2900立方メートルを放水。ダム下流のチャイナート県サッパヤー郡からシンブリー県、アーントーン県、アユタヤ県では、24時間で水位が5~10センチ上昇する見込み。