ベラルーシの女性歌手兼モデルのVera Kravtsovaさん(26歳)が、モデルの仕事でタイに呼び出された後、ミャンマーの詐欺グループで強制労働させられ、殺害されたと外国メディアが報じた。タイ警察と外務省が事件を調査している。
マティチョンなどの報道によると、タイ警察外務課のチャトゥラファット・ピロムケーウ長官は、事件を緊急調査していると明らかにした。
女性はモデルの仕事のためにバンコクを訪れた後、9月20日にミャンマーのヤンゴンへ到着。ロマンス詐欺師として働くよう強要されたが、女性が拒否して目標を達成できなかったため、女性を誘拐した犯罪集団は10月頃、臓器売買に加担している人身売買集団に女性を売ったという。女性は殺害されたとみられる。
人身売買集団は、女性の家族に連絡し、遺骨を返還する代わりに50万ドル(1800万バーツ)の身代金を要求。女性の母親は、犯罪集団と交渉して身代金の支払いを白紙にしたが、ミャンマーまで遺骨を受け取りに来るよう告げられたという。
国連の報告によると、ミャンマー国内に拘束されている外国人の人身売買被害者は約12万人。ベトナム人が多く、インド人、スリランカ人、ロシア人やヨーロッパ人も含まれているという。