タイ移民局は21日、ミャンマーで殺害されたと報じられているベラルーシの女性モデルについて、9月にタイへ入国し、航空機でミャンマーへ出国したと確認した。監視カメラの映像では、強制されている様子は見られないという。
カオソッドの報道によると、ベラルーシ国籍のヴェラ・クラフツォワさん(26歳)は、モデルの仕事でタイに渡航。その後、ミャンマーでロマンス詐欺への加担を強要され、臓器売買のために殺害されたと国内外のメディアが報じている。
同局のチャンロン・リムパディー副長官は、生体認証データベースで女性の渡航データを調査したところ、ヴェラさんが9月12日午前0時41分にスワンナプーム国際空港に到着。その後、9月20日午前7時20分、同空港の出国審査を通過し、タイ国際航空のTG301便でミャンマー・ヤンゴン空港に向けて出国したと確認した。
同局は、ヴェラさんの出入国記録を在タイ・ベラルーシ領事館に送付。チャンロン副長官は、ヴェラさんに強制されたような様子はなく、タイ入国後に拉致されてミャンマーに連れ去られたという報道は事実ではないと述べた。
またタイ警察は、詐欺集団拠点がある近隣諸国にタイを経由して被害者が誘い込まれる事件について、外国人が騙されないようガイドラインを策定しているとし、タイは安全だと強調した。