タイ中部チョンブリー県パタヤの自宅から19歳の男性が失踪した事件で、ミャンマー国境のカーンチャナブリー県サンカラブリー郡の寺院で男性が見つかった。男性は国境付近のシャングルで道に迷い、アリや木の皮を食べて2週間生き延びたという。
タイラットなどの報道によると、タイの慈善団体「ワン・スカイ財団」が、郡当局と協力して救出した。
男性の母親は9月26日、パタヤ市警察署に行方不明届を提出。母親は、息子が詐欺グループによる勧誘に誘い込まれたことを懸念していた。
軍特別部隊は、ミャンマー軍部隊などと連携し、国境検問所付近を中心に広範囲にわたって捜索。10月2日、男性の特徴と一致する人物の目撃情報が同郡であり、防犯カメラの映像を確認するなど捜索を強化していた。同11日、地元住民がジャングルで男性を発見し、寺院へ連れて行ったという。
男性は警察の調べに対し、ミャンマー・カレン州を目指していたが、国境付近のジャングルで道に迷い、アリや木の皮を食べて生き延びたと話した。