国立公園・野生動物・植物保護局は、全国の海洋国立公園で、サンゴ礁に害を及ぼす化学物質を含む日焼け止めを観光客が使用することを禁止すると発表した。化学物質がサンゴの成長を妨げ、最終的に死滅させる恐れがあるという。
カオソッドの報道によると、同局のアッタポン・チャロンチャンサ局長は、観光保護と海洋観光を同時に促進するため、有害化学物質4種を含む日焼け止めの使用を規制すると発表。対象はオキシベンゾン、オクチノキサート、4-メチルベンジリデンカンファー、ブチルパラベンの4種。
同氏によると、4種の化学物質はサンゴに直接影響し、幼生の成長や繁殖を阻害。最終的にサンゴの白化や死滅に繋がるという。
同局は、自然環境保護のため、「リーフ・セーフ(Reef Safe)」や「リーフ・フレンドリー(Reef Friendly)」のラベル表示がある日焼け止めを使用するよう、観光客に要請している。
違反者は、国立公園法に基づき、10万バーツ以下の罰金が科される。