タイ天然資源・環境省は24日、ダイビング業者に対し、サンゴ礁への影響を防ぐため、ダイバーに監督者を配置することを義務付ける新規制を導入する明らかにした。また最低40回以上のダイビング経験を持つダイバー以外は、水中写真の撮影を禁止する。
カオソッドの報道によると、同省海洋沿岸資源局のピンサック局長は、シュノーケリングやスキューバダイビングの人気が高まる一方、ダイビング業者の多くはダイバーを管理せず、同行する専門スタッフが不足しているため、サンゴや海洋生物に被害が出ていると述べた。
新規制では、ダイバーには監督者が同行し、ダイビングやシュノーケリングの技術を指導する。スキューバダイビングの場合は、監督者1人に対してダイバーは4人以下、シュノーケリングとフリーダイビングの場合は監督者1人対して20人以下。
ダイビング講習や試験はサンゴ礁ではなく砂地で実施する。
水中写真の撮影は、アドバンスレベルのスキューバダイビングコースを修了するか、40回以上のダイビング経験があるダイバーのみ可能。写真を撮る際にサンゴを破壊することが多いため、訓練中や試験時のカメラ撮影を禁止するとした(水中撮影コースなら可能)。
シュノーケリングをする人はライフジャケットを着用し、サンゴ礁の近くで泳ぐ際はサンゴから最低2メートル以上離れる必要がある。フィンを利用する場合、サンゴ礁に当たらないよう監督者が注意する。
違反した業者は、最長2年の禁固刑または20万バーツ以下の罰金が科される。