タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)の発表によると、2025年5月のタイ消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は0.57%減の100.40で、生鮮野菜・果物とエネルギー価格の下落により、2カ月連続で低下した。1~5月の平均CPIは0.48%増。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、同省は2025年のCPIを下方修正。今年の経済成長率が1.3~2.3%、ドバイ原油価格が1バレル63~73ドル、為替レート1ドル33.5~34.5バーツの場合、当初の予測範囲の0.3~1.3%から0.0~1.0%(中間値0.5%)に下がると予測した。
5月は世界的なエネルギー価格の動向を受け、電気、ガソホール、ベンジンオイルなどのエネルギー製品価格が下落した。
食品・飲料を除くCPIは、前年同月比1.51%減。主要製品のエネルギーやパーソナルケア(シャンプー、石鹸、スキンケアなど)、洗剤、衣料品の価格が下落した。一方、値上がりしたのは家賃や、ディーゼル燃料、美容、コピー機。
食品・ノンアルコール飲料部門は同0.89%増。主に肉、魚、調理済み食品(カレーライス、惣菜、麺類)、ノンアルコール飲料(インスタントコーヒー、コーヒー、ソフトドリンク)、米、小麦粉・小麦製品、調理材料(植物油、ココナッツ)、砂糖製品(デザート、ブラウンシュガー)が上昇した。一歩、生鮮野菜・果物、卵は下落した。
変動が激しい生鮮食品とエネルギーを除いたコアCPIは、同1.09%増の101.47。前月より0.98%上昇した。1~5月の平均コアCPIは0.95%増。