タイ商務省によると、4月の輸出額は前年同月比10.2%増の256億2510万ドルで、10カ月連続で上昇した。変動の大きい石油・金・武器を除く輸出額も同7.1%増。工業製品と農産品の輸出が増加した。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、タイの主要輸出市場である米国、中国、日本、ASEAN、欧州連合(EU)などへの輸出が拡大。今年1~4月の輸出額は、前年同期比14%増。石油・金・武器を除く輸出額は同12.1%増加した。
商務省のピチャイ大臣は、「輸出は継続的に拡大して、タイ経済の好調を反映している。米国関税の影響を懸念したが、4月の輸出も引き続き増加した。タイの輸出が急落したとの噂もあったが、統計を見れば対米輸出は23.8%増加し、19カ月連続で上昇している」と話した。
市場別の前年同期の増加率は、ASEAN7.8%増、南アジア8.7%増、EU6.1%増、日本5.5%増、中国3.2%増。
欧州市場は、年末までに欧州連合との自由貿易協定(FTA)交渉が完了する予定。タイの貿易潜在力が大幅に増加すると見込んでいる。
同大臣は、今年の残り8カ月間に輸出額が増加せず、月平均250億ドル程度で推移したとしても、年間平均成長率は4%を維持すると予測。対米交渉が成功した場合、タイの競争力が高まるとしている。
同省貿易政策・戦略事務局(TPSO)のプーンポン局長は、4月の輸出額が前年同月比10.2%増の256億2510万ドル、輸入額が同16.1%増の289億4640万ドルで、貿易収支が33億2130万ドルの赤字だと述べた。
1~4月の輸出額は前年同期比14%増の1071億5740万ドル、輸入額が同9.6%増の1093億9780万ドル、貿易収支が22億4030万ドルの赤字。