恋愛感情や親近感を抱かせた上で金銭などをだまし取る詐欺(ロマンス詐欺)に、「タイ・ミャンマー国境付近の特殊詐欺拠点から抜け出すための費用が必要」とだます手口が出てきている。
外務省は4月30日、海外安全ホームページを更新。国際ロマンス詐欺に関する注意喚起の中で、タイ・ミャンマー国境付近の特殊詐欺拠点から抜け出すための費用が必要であるとだまされ、送金してしまった事例を紹介した。
詐欺師は単独犯に限らず、詐欺団を結成している場合も多く、世間の話題を巧みに利用。被害者を信じ込ませて送金させるため、友人や弁護士、空港係官などの役を共謀して演じるなど、1年以上をかけて信頼関係を構築した上でだます場合もある。
外務省は、「一度も直接会ったことのない人から、何かを行うための資金援助などの金銭に関する話を出されたら、必ず警戒し、すぐに送金しないでください。また、少しでも不信に感じたら、一人で悩み、抱え込むことなく、送金する前に家族などの近しい人や警察、現地の日本国大使館・総領事館に相談してください」と呼び掛けている。