タイ運輸省は、観光バスの安全対策強化に本腰を入れる。学生と高齢者向け貸切バス(21席以上)に、最低1人の乗務員の配置を義務付ける新安全基準を中央陸運管理委員会が決議。新基準は12月10日から有効となっている。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、陸運局のセークソム副局長は、レンタルバス(チャーターバス)による旅行の人気が高まっており、学生の修学旅行や高齢者の野外活動に利用されていると述べ、車内の安全と緊急事態発生時の対応のための乗務員が必要だと見解を示した。
同局は中央陸運管理委員会に対し、学生と高齢者向けの21席以上の貸切バスに、乗務員の配置を提案。同委員会は11月11日の第5回会議で、貸切バスの安全基準の改善を承認する決議を可決した。
タイでは10月、児童らが乗った遠足バスが炎上し、児童と教師20人超が死亡する事故が発生。安全対策を求める声が高まっていた。