観光客が野生のゾウに襲われて死亡する事故が発生し、一時封鎖中のタイのプー・クラドゥン国立公園(東北部ルーイ県)は17日、警備を強化して23日から営業を再開すると明らかにした。
公共放送PBSの報道によると、国立公園・野生生物・植物保護局のアッタポン局長は、再発防止会議により、安全対策の強化が決定したと述べた。入園する観光客に安全に関する説明会への出席を求めるほか、園内に配置する職員を増員。野生動物を惹きつけないよう、ゴミ捨て場も移動する。
またゾウの警戒範囲を、観光サービスセンターから半径2キロメートルの範囲まで広げる。観光客が負傷した場合に備え、緊急対応訓練を実施。同公園管理人のアディソン氏によると、パトロールに必要なバイク10台とドローン5機、救急用品の購入支援を地元機関に要請。20~21日に用意してゾウ対策訓練を準備する。
同公園では11日、遊歩道を歩いていた女性観光客が野生のゾウに襲われ死亡。ゾウが事故発生場所付近を徘徊していたため、13日から安全上の理由で公園を一時封鎖。当時公園にいた約1000人が避難した。