タイラットの25日付報道によると、24日午後8時30分頃、ミャンマー国境近くのタイ北部ターク県メーソート郡の森林地帯をパトロール中の国境警備隊が、井戸に落ちた中国人男性(22歳)を発見し、救出した。男性は3日間、井戸の中に居たという。
報道によると、警備隊員らは同郡ターサーイルワットのバーンワンタキアン付近をパトロール中、森の中から人の悲鳴を聞きつけた。声を掛けてみたところ返事があり、人の声だと断定。捜索を開始した。
警備隊員らは池の近くにある古い井戸を発見。深さは約10メートルで、35~40歳の男性が落ちていたという。男性はタイ語を話せず、中国人と推定。救助隊が駆け付けて男性を救出した。
男性は手首の骨折と体に打撲を負っているが、容体は安定しているという。男性は通訳に対し、井戸に3日間閉じ込められ、食べることも眠ることもできず、これ以上は持ちこたえられないと思ったと話し、救助してくえた全ての人に感謝すると語った。
警察は入国管理局に連絡し、事件の原因と男性が森林地帯に入った経緯を調査する。また同様の事故の再発防止のため、井戸に蓋を設置すると述べた。