7日午前11時40分、タイ南部ナラーティワート県ルーソ郡の衣料品工場の会議室で、同郡ルーソ町長で工場オーナーのウィチェット・タイトーンナム氏(55歳)が銃撃を受け、死亡が確認された。
マティチョンなどの報道によると、現場は衣料工場ハンド・イン・ハンドの会議室。通報を受けた警察が遺体とM16銃、空の薬莢19個を発見。遺体の胸部には19発の弾痕があったという。
捜査によると、武装した犯人4人が2台のバイクで工場に乗り付け、従業員を牽制しながら会議室まで進み、会議中のウィチェット氏を殺害したとみられる。会議室にはウィチットの他に3人いたが、無事だった。
犯人らはウィチェット氏の死亡を確認した後、再びバイク2台に乗り、上空に向けて発砲しながら逃走した。警察はウィチェット氏を狙った犯行とみて捜査。治安問題やビジネストラブル、怨恨、政治問題などが背景にあると推察しているという。
ウィチェット氏は町長に2度就任。県スポーツ協会の会長も務めていた。