タイ北部ラムプーン県のワニ農場オーナーは、洪水で農場の壁が崩壊してワニが脱走する恐れがあるため、無念にも約100頭のワニを殺処分したと語った。
カオソッドの報道によると、同県ムアンラムプーン郡でワニ農場を運営するナタパークさんは、数日に渡る雨と洪水で既に壁の一部が崩れたとフェイスブックに投稿。雨が続けば壁全体が崩壊し、多くのワニが外へ逃げ出して地域住民を危険にさらすことを懸念していると語った。
ナタパークさんは家族と相談し、地域の安全のため、ワニ125頭の殺処分を決定。皮や肉は販売するという。
ワニの多くは17歳前後で、繁殖用に飼育されていた。ナタパークさんは17年間飼育したワニの殺処分は難しい判断だったと述べた。今回の雨は非常に激しく、壁の修復も間に合わず、緊急の決断が必要だったという。
農場はタイ初のワニ肉生産農場で、ワニを約700頭飼育している。