タイ商務省が発表した貿易収支統計によると、6月の輸出額は前年同期比0.3%減の247億9660万ドル(8927憶6600万バーツ)だった。農産物と農工業製品の落ち込みが要因で、減少は3カ月ぶり。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、貿易政策・戦略事務局(TPSO)のプーポン・ナイヤナパコーン局長は26日、果物はシーズン末期に入り、エルニーニョ現象の影響でドリアンの輸出量が減少したと述べた。また船舶輸送の遅延で、商品の配送が遅れたことも影響した。
輸入額は同0.3%増の245億7850万ドルで、貿易収支は2億1800万ドルの黒字だった。一方、農産物と農工業製品は同3.3%減少した。
輸出が増加した製品は、コメ(96.6%増)、ゴム(28.8%増)、加工鶏肉(4%増)、ペットフード(3.1%増)、果物缶詰(6%増)、動物性・植物性油脂(147.7%増)。
減少した製品は、生鮮・冷蔵・冷凍・干し果物、砂糖、飲料など。
また今年1~6月の輸出額は、前年同期比2%増の1452憶9000万ドル(5兆1910憶1400万バーツ)。輸入は同3%増の1505憶3260万ドルで、貿易収支は52億4270万ドルの赤字だった。
上半期に増加した農産物・農工業製品は、コメ(48.1%増)、ゴム(30.6%増)、加工鶏肉(6.2%増)などだった。
下半期はプラス材料が多く、2024年通年では1~2%増加する可能性があると予測。1%増加の場合は月平均で約232億9700万ドル、2%の場合は約242億4800万ドル拡大するため、輸出額は過去最高の10兆バーツを超えるとしている。