マティチョン・オンラインの報道によると、汚職罪で収監中のタクシン・チナワット元首相が18日早朝に仮釈放された。タクシン氏は、首や腕にギプスをした状態で、療養のため滞在していた病院を出発し、タイの首都バンコクにある自宅に到着した。
報道によると、ベンツの車両に乗ったタクシン氏は午前6時30分、バーンプラット区チャランサニットウォン・ソイ69にある「月輝く家」と呼ばれる自宅に到着した。
タクシン氏の仮釈放手続きや、禁止事項の伝達は早朝に行われた。タクシン氏の次女ペートーンタン氏は午前4時45分に車で自宅を出発し、5時6分に警察病院へ到着。6時9分に、ギプス姿のタクシン氏が病院から現れた。
タクシン氏は、刑法第112条(不敬罪)の容疑でも告発されており、追加捜査には最低3カ月が必要だという。
タクシン氏の仮釈放を巡っては、タウィー・ソッドソン法務大臣が14日、高齢と闘病を理由に特別仮釈放の対象となると述べ、1年の刑期の半分を過ぎる18日にも自動的に仮釈放が認められるだろうと語っていた。
一方で反対派は、タクシン氏は収監後すぐに警察病院に入院し、「一晩も刑務所で過ごしていない」ため、仮釈放の資格は有していないと主張している。