タイメディアの報道によると、タウィー・ソッドソン法務大臣は14日午前、仮釈放を検討する受刑者645人のリストを受け取り、その内930人の釈放と自宅軟禁に同意したと述べた。汚職罪で収監中のタクシン・チナワット元首相もリストに含まれていると見られ、近く仮釈放される見込み。
ザ・ネイションの報道によると、法務省矯正局の小委員会が承認した仮釈放リストに、タクシン氏の氏名が追加されていた。関係者によると、タクシン氏は1年の刑期の半分を過ぎたため、小委員会は仮釈放の資格があるとみなしたという。釈放日は確認できていない。
タウィー法務相は、タクシン氏は70歳以上の高齢者および闘病中のため、特別仮釈放の対象となると述べ、6カ月間の懲役を終え次第、自動的に仮釈放が認められるだろうと語った。
2006年9月の軍事クーデター後、タクシン氏は15年間海外へ亡命。昨年8月22日にタイへ帰国し、複数の汚職事件で懲役8年の実刑判決を受けた。刑務所に移送された同日深夜、原因不明の症状で警察病院に救急搬送され、現在も入院中。タクシン氏の勾留日数は、昨年8月22日から180日となり、2月18日に刑期の半分を終える。
一方で反対派は、タクシン氏が警察病院に入院して「一晩も刑務所で過ごしていない」ため、仮釈放の資格は有していないと主張している。
またカオソッド・オンラインの報道によると、タクシン氏は正式な執行猶予許可があるため、電子監視(EM)ブレスレットを装着する必要はないという。