紀文食品(東京都中央区)がタイ・フランス・アメリカ・ブラジルで実施した「日本食(和食)の認知度調査」によると、1位は4カ国ともに「寿司」、3位以内に「ラーメン」がランクインした。
タイでは、1位:寿司、2位:ラーメン、3位:たこ焼き、4位:すき焼き、5位:てんぷら、6位:大福、7位:鶏の唐揚げ、8位:そば、9位:まんじゅう、10位:とんかつ・うどん、という結果になった。
フランスは、1位:寿司、2位:カニカマ、3位:ラーメン。アメリカは1位:寿司、2位:ラーメン、3位:鶏の唐揚げ。ブラジルは1位:寿司、2位:てんぷら、3位:ラーメンだった。
タイで3位にランクインしたたこ焼きについて、「築地銀だこ」や「DON DON DONKI」の進出などが人気に一役買っていると分析。タイには、タコ焼き器に似た調理器具「カノムクロック」で作る、半球形の生地の上にネギやトウモロコシなどをトッピングした菓子もあり、たこ焼きを受容する素地があるとも言える。
同社が製造販売しているカニカマは、フランスで2位、ブラジルで4位、アメリカで8位、タイで19位にランクイン。普及の理由について、「魚は肉よりも健康的というイメージ」「そのまま食べやすい」「高級食品であるカニの代替品として、手頃な価格で入手できる」などを挙げた。
タイでカニカマの順位が低い理由については、現地工場で生産され、サラダや寿司、ルークチン(魚や肉の練りもの)屋台などで日常的に消費されていることを挙げた。カニカマはタイでは「プーアッ」と呼ばれ、日本生まれの食品という認識がタイ人の間で薄いと推測されるという。
調査は、マーケティングアプリケーションズ(東京都渋谷区)の「海外モニターアンケート」で、各国の20~40歳代210人を対象に、今年6月から7月に実施。「あなたがご存じの日本食(和食)はどれですか?(複数回答)」と質問した。