タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)は20日、今年7~9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP)は、前年同期比1.5%増加したと発表した。4~8月期の1.8%から減速。輸出の不振から市場予測の2.2%を下回った。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
カシコン銀行によると、4四半期連続で輸出が振るわず、前年同期比で3.1%減少した。製造業は同4.0%減。コロナ治療対策が終了した影響もあり、政府支出も同4.9%減少した。
今年1~9月は前年同期比1.9%増。NESDCは今年の経済成長率を、当初の2.5~3.0%から2.5%に下方修正した。政府投資は従来予測の2.0%増から0.8%減、輸出は2.0%減に修正。インフレ率は1.4%と予測している。
NESDCは、2024年のGDPが2.7~3.7%拡大すると予測。インフレ率は1.7~2.1%と見込んでいる。