タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センター(CEBF)は28日、3.6%としていた2023年の国内総生産(GDP)予測を3.0%に下方修正したと明らかにした。第2四半期の経済成長が予測を下回り、輸出の回復に遅れが見られるという。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、CEBFのタナワット局長は、輸出は1.2%成長予測から2%縮小し、インフレ率は3%予測から1.8%に低下したと説明。家計債務は89.5%と高水準で、政府の2024年度予算編成も遅れていると指摘した。干害の影響で、個人消費も低下しているという。
一方、中国とカザフスタンからの旅行者のビザが5カ月間免除されたことで、外国人旅行者数は予測以上に増加。今年のタイ経済の重要なプラス要因とした。
また2024年のGDPは4.5~5%成長、インフレ率は2.5~3%と予測。政府のデジタルウォルレット1万バーツ政策による経済効果や、3500万人と見込まれている観光客に期待していると述べた。