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　タイのセター首相は10日、一部の国民に１万バーツの電子マネーを支給すると発表した。タイ財務省傘下のクルンタイ銀行の「パオタンアプリ」を通じ、来年５月頃に給付する予定。プラチャーチャート・トゥラキットなどタイ各メディアが報じた。

　セター首相によると、収入が7万バーツ未満で、預金額が50万バーツ未満の16歳以上に支給する。対象者は全国に約5000万人いるとみられる。

　１万バーツの使用期限は６カ月で、国民IDカードに記載されている住所の地域にある店舗で利用する。オンライン通販やアルコール飲料、水道光熱費などの支払いには利用できない。

　またザ・ネイションの報道によると、１万バーツの支給対象外の人を対象に「電子返金プログラム」の開始を検討している。最大５万バーツ相当の商品を購入した場合、税金が減額される可能性があるという。