タイの大手ローカルメディアエージェンシーのメディア・インテリジェンスは、2023年9月時点の広告市場は、前年比2.5%増の830億3100万バーツだと明らかにした。現在、広告市場の3割(257億2900万バーツ)を占めるソーシャルメディアや動画プラットフォームなどのデジタルメディアが、早ければ2024から2025年にテレビを抜くと予測した。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
同社のパワット会長兼最高経営責任者は、現時点で全体の約5割(376憶2600万バーツ)を占めるテレビ広告は依然として厳しい状況だと述べた。2023年のテレビ広告費は、前年比1%減の361億9900万バーツ、デジタルメディアは同7%増の274億8100万バーツを見込んでいる。2023年のテレビ広告のシェア率は43.6%に低下し、デジタルメディアは33.1%に上昇するという。
デジタルメディアの急速な成長は、フェイスブックやユーチューブ、TikTokなどのプラットフォームに広告費が流入していることが要因だと指摘。クリエーターが制作したコンテンツが人気を集め、電子商取引(EC)が活性化したこともデジタルメディアの成長を後押しした。
一方、テレビ局は、番組時間外でもニュース番組をデジタルメディアで放送。対抗策を講じているが、厳しい状況が続いている。視聴者がデジタルメディアに移行したため、バラエティ番組の人気が低迷。広告需要も低下している。テレビ広告費は2017年から減少傾向で、プライムタイムの広告費は1分当たり40万バーツとされているが、今後は値崩れが起こる可能性もあるという。