クルンタイ・バンクは22日、タイのインターネット利用状況について、利用者が過去5年間で1370万人増えて6120万人、利用率は67%から85%に上昇したと明らかにした。ソーシャルメディアの利用者は130万人増えて5230万人で、総人口の約4分の1に達しているという。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
同バンクのシンクタンク、クルンタイ・コンパスによると、フェイスブックとLINEの人気が最も高く、TikTokもここ1~2年で勢いを増しているという。ユーザーは34歳以上の年齢層で急増。タイの固定ブロードバンド回線の速度は、チリ、中国、シンガポールに次いで世界4位で、モバイル回線は15位だった。
インターネットやソーシャルメディア利用者の増加に伴い、オンラインマーケティングの増加も続いている。タイ広告協会(AAT)とタイデジタル広告協会(DAAT)のデータによると、オンライン広告額は、2018年の170億バーツから、2022年は270億バーツに増加し、年約12.4%成長している。広告全体に占める割合は14%から23%に上昇。一方、オンライン以外の広告は年3%ずつ減少している。
通販の利用も増加している。クルンタイ・コンパスは2023~2024年のEコマース市場の総額を約6340~6940億バーツ、年間約6%成長と予測。5年間でネット購入が増えた部門は美容・健康・家庭向け清掃用品で、売上げは2019年の360億バーツから、2022年は1390憶バーツに上昇した。飲料品は220億バーツから1260憶バーツに、食品は115億バーツから550億バーツに増加した。