プラチャーチャート・トゥラキットの25日付報道によると、タイ下院議長のワン・ムハマド・ノー・マター氏は、27日に予定されていた第3回首相選挙の延期を決めたと明らかにした。次期開催日は未定。
バンコクポストの報道によると、国民の苦情申し立てを調査・審議する憲法上の独立機関、オンブズマンは、首相指名を拒否された前進党のピタ・リムジャラーンラット党首に対する憲法裁判所の判決が出るまで、投票を一時停止すべきと決定していた。
前進党のチャイタワット幹事長は24日、ピタ氏の再指名は、議院規則第41号(会期中に否決された動議の再提出の禁止)に違反しているかの判断を憲法裁判所に求めるよう、同党がオンブズマンに請願したと述べた。オンブズマン事務局長によると、国民と国会議員から17件の苦情申し立てがあったという。
こうした動きを受け、下院議長は25日午後2時頃、議会の司法チームらと協議。27日の首相選挙は、憲法裁判所の判断を待って行うことに決定した。
前進党のピタ党首は13日、第1回首相選挙に立候補したが、過半数の支持を得られず首相に選出されなかった。19日に第2回選挙が実施され、ピタ氏は再度、首相候補として指名される予定だったが、国会議員の過半数が、ピタ氏の再指名は議員規則第41号に違反するとして、再指名に対し反対票を投じていた。