22日から始まった中国の旧正月を祝うイベントが、タイ各地で開かれている。タイ国政府観光庁(TAT)は、2023年の旧正月関連の旅行や観光による経済効果が210億バーツになると試算した。
旧正月期間中の国内旅行者は138万人、観光収入は約46億バーツにのぼり、また主に東南アジアからの旅行者が約58万人、観光収入は約160億バーツが見込まれている。
中部ラーチャブリー県ムアンラーチャブリー郡では19日に旧正月イベントが始まり、開会式典にプラユット首相やピファット観光・スポーツ大臣らが出席した。TATが支援する4つの旧正月イベントの1つで、23日まで開かれる。中部スパンブリー県では1月21日から31日、南部ハジャイ県では1月21日から24日、南部プーケット県は1月27日から29日まで。
また首都バンコクのホワイクワーン区では19日夜、旧正月を祝う「2023年ホワイクワーン区中国新春祭り」が初めて開かれ、関係者や地元住民がプラチャーラートバンペン通りをパレードした。
同区は中国人居住者や中華料理店が多く、タイと中国が融合した文化が特徴。こうした文化を保護して観光名所として盛り上げようと、地元住民や公的機関、民間企業が協力してイベントを企画した。同区はバンコクで2番目のチャイナタウン化を目指し、継続して活動する予定。