ピパット観光・スポーツ相は11日、外国人観光者から徴収する入国手数料(通称:上陸代)について、24日に予定されている国家観光政策委員会(MOTS)で話し合うと述べた。手数料は陸路・海路・空路ともに一人300バーツ。
同委員会で会議後、2月の閣議で承認されたのち、6月1日から実施される見込み。国境通行書(ボーダーパス)で入国する外国人、国境付近の地元公務員、労働許可証を持つ人は対象外。フェリーで日帰り旅行をする外国人観光客を対象に含めるかは検討中だという。
また観光・スポーツ省は、タイを訪れる外国人観光客が、2027年にタイの総人口(約7000万人)を超えて8000万人に達すると予測。新型コロナウイルス流行前(2019年)から倍増する公算で、観光収入は2019年の1.93兆バーツから約5兆バーツまで成長する見込み。
一方タイ旅行業協会(ATTA)のシディワット会長は、外国人観光客の8000万人達成には航空便の増加が不可欠だと述べた。また中国人観光客の回復が期待されるものの、中国国内での新型コロナウイルスの感染状況は悪化しており、中国経済の回復を待って検討しても良いと語った。両国のツアー会社は約3年間、コロナ渦のため営業停止を余儀なくされ、協力体制が整っていないという。