各報道によると、チョンブリー県パッタヤー地区の警察は20日1:00頃、ロシア人実業家男性(36)を金銭強奪目的で誘拐し殺害した容疑で、36歳と32歳(報道により36歳と27歳)のロシア人の男2人を逮捕した。
殺害された男性は、不動産業を営む裕福な人物として知られ、14日に消息を絶ち、同日夕方過ぎに男性の母親(71)が警察に被害届を出していた。また、男性は同性愛者としても良く知られた存在だったという。
被害届を受けた警察は、消息を絶った男性のATMカードを使用して10万バーツが引き出されていた事が確認された事を受け、男性が口座を開設した各銀行に対して引き出し限度額を1日あたり2万バーツに設定するよう要請すると共に、男性のATMカードの使用状況の監視を行った結果、20日1:00前に2人のロシア人の男が男性のATMカードで現金を引き出そうとしている事が分かり、付近一帯を包囲した上で2人の逮捕に乗り出した。
警察が逮捕に乗り出した際に、銃を撃ちながら逃走を試みた2人の内の1人が警察が撃った銃弾により右足首と右手を負傷した。
逮捕された2人は、共犯のもう1人のロシア人の男(34)と共謀して、部屋から連れだした男性をオフィス内に監禁し、強制的にATMカードの暗証番号を言わせた上で、男性を鈍器で殴ったりUSBケーブルで首を絞めるなどして意識を失わせ、その後サタヒップ郡内で銃弾2発を男性の体に撃ち込んんだ上で土中に遺体を遺棄したと供述しているという。
2人によると、まだ逮捕されていない男から現金1万ドルと男性から盗んだATMカードを成功報酬として受け取る約束で雇われて犯行に荷担していたという。
警察は、事件に、未だ逮捕されていない男以外にも数人が犯行に関与しており、また国際犯罪組織が犯行に関与している可能性もあると見て捜査を進めている。
* 報道動画
http://www.youtube.com/watch?v=deUoLY8BuVA
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