法務省特別捜査局テロ案件捜査班首班のパヤオ・ノーンセーン警察中佐は11日、チェンマイ県メーオーン郡内のリゾートで逮捕された赤服戦闘部隊員とされる11人に対して行われてきた事情聴取により、有用な情報が得られている事を明らかにした。
マテイチョン紙に掲載されたパヤオ警察中佐が明らかにした11人の供述概要は以下の通り。
・11人はバンコクで開催された反独裁民主主義同盟の集会に参加し、また5月14日から19日にかけて同盟の過激派が軍や消防車に向け発砲しているのを目撃していた。
・11人の中に当局側が撃った銃弾により負傷した者もおり、また一部の者は非常事態宣言違反で逮捕され、プゥア・タイ党の顧問弁護士による保釈要求により保釈された後に逃走中だった。
・逃走中に、同じく逃走中のラックチェンマイ51幹部のDJオーンことガンヤーパック・マニーヂャック女史やペーチャラワート・ワタナポンシリグン氏等からカンボジア領内での武装訓練参加への誘いを受けた。
・誘いを受けた39人は、三手に別れてスリン県やサケーオ県経由で国境検問所を通過せずにカンボジア領内に入っていた。
・カンボジア入国後にシェムリアップ県内の軍基地内で3週間にわたる武装訓練を受けていた。
・武装訓練の最初の週で洗脳手法の訓練や王室に対する憎しみを植え付ける為に王室を誹謗するビデオを見せられていた。
・武装訓練の2週間目の段階では、ライフルやM79、C4等の使用方法に関する訓練が行われた。
・武装訓練の最終週の段階では、実弾や本物の爆発物等を使用した訓練を受け、2万バーツを受け取った後に39人中35人が8月16日にスリン県の国境線からタイに帰国した。
・残りの4人は、逃走中の同盟幹部アリスマン・ポンルゥアンローン氏により帰国を阻止され同氏の個人ボディーガードとして働いている。内の1人はテロ容疑で逮捕状が発行されている人物。
・逮捕された11人は、カンボジア滞在中に同盟幹部の姿を見ていないが、北部組織のDJグループ全員や、個人や重要施設を狙った活動準備のためにチェンマイ県メーオーン郡内のリゾート内に11人を潜伏させた同盟の調整役2人とは会っている。
・逮捕された11人を除く24人は、それぞれのグループに別れてロッブリーやバンコク、チョンブリー、サラブリー等に潜伏中。
・11人からステープ前副首相の自宅への経路等が記された地図が押収。
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