首都圏警察本部のアムヌアイ副本部長は7日、同日12:30頃に国会ビル前のゲートを突破し街宣車で敷地内に乗り付けた反独裁民主主義同盟幹部のアリスマン・ポンルゥアンローン氏、同日11:00から12:00の間に国会ビル前のゲートを封鎖し民主党所属議員を軟禁状態においた同盟のデモ隊隊列リーダーに対して、それぞれ公共施設への不法侵入及び監禁等で逮捕状を請求する方針である事を明らかにした。
アリスマン氏は、国会ビル前でデモ活動を展開していた際に催涙弾2発が投げ込まれたとして、事実関係をステープ副首相に確認する為に、国会ビルのゲートを街宣車で突破したとされ、突破する際に一部のデモ隊がゲートの鍵を開けるために柵をよじ登り敷地内に侵入する場面も見られたが、ビル内への強行突破を図ったデモ隊は同盟の自警組織により制止されていた。
また、テレビ等で映し出されているビル内に入ったデモ隊は、ステープ副首相に事実関係を確認する為にプゥア・タイ党所属下院議員のガールン・ホーサグン氏等に率いられていた20人のデモ隊代表で、ビル内への乱入には該当しない。
マティチョン/カーオソット紙が当時警戒に当たっていた当局者に聞き込み調査を行ったところによると、アリスマン氏が投げ込まれたと主張している催涙弾は、機動隊員がプラスチック製の盾や防具と共に常時携行しているもので、おそらくデモ隊と機動隊員がもみ合いになった際に転げ落ちたのではないかという。
一方、今回のゲート突破に絡んで、同盟の自警組織員が催涙弾所持で逮捕されているが、同盟側は組織とは無関係な第三者であると警察に説明している。
タイの地元新聞を読む