タイの有名Facebookページ「Bad Students」は、東部ラヨーン県グレーン郡のある有名学校の教師が、9日の始業式で女子生徒15人を強制的に散髪したと投稿し、物議を醸している。
マティチョンの13日報道によると、学校の副校長と教師は、女子生徒の髪が背中の真ん中より長かったため、オリエンテーション中に散髪した。規則に合わない髪型の男子生徒については、帰宅後に散髪するよう指示したという。
髪を切られた女子生徒は、「適当に切られたので、髪型を直すのは難しい」と話しているという。また学校のFacebookページに苦情を投稿したところ、学校側が削除したと訴えた。
生徒の髪型規制の省令は、教育省が2023年1月16日に廃止。各学校が髪型の独自ルールを定めることを認めていた。省令の廃止により髪型の自由度が高まったように見えたが、髪型をめぐる対立は政策レベルから学校の運用レベルへ移行し、子どもの権利を侵害していることが浮き彫りとなった。
強制的に髪を切ることは、児童保護法と憲法に違反する可能性があり、生徒は法的権利を行使できるとしている。