タクシン元首相は25日夜、3日ぶりに行われたビデオ演説の中で、反独裁民主主義同盟が最大規模のパレード展開を計画している27日が、民主主義を求める国民パワーを見せつける重要な日であるとした上で、官僚、公務員、公社職員や、これまで集会合流を躊躇していた者は、将来の世代の為に公正な社会を実現させる事が如何に重要であるかという事に目を向け、パレードに合流して純粋に議会の解散だけを求めている国民のパワーを見せつけるべきだと訴えた。
その上でタクシン元首相は、国民パワーによる圧力を持ってしても解散要求に応じない政府に対して、引き続きガンジー流の非暴力で勝利を目指し、必要であれば市民的不服従(アーラヤ・カットクゥーン)で徹底的に絶対王制型官僚主義者に対抗していくべきであると訴えた。
また、同盟が王制の打倒を目指していると政府側が指摘している事に関しては、政権の生き残りを目論む政府側の喧伝でしか無いとした上で、我々は、国家体制の根幹を脅かしている絶対王制型官僚主義者と闘っているだけであるとした。
更に、タクシン元首相は、3日間演説を休んだ事に絡んで、あたかも集会が自分の為に行われているかのような論調が展開されている事に不快感を示した上で、同盟の演台は既にタクシンを超越した将来の世代の為の民主主義の舞台となっており、自分は単なるその脇道でしかないとした。
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