首都圏警察本部のサンターン本部長は23日、20日深夜に発生した防衛省を狙ったRPG爆破未遂事件に絡んで、目撃者の証言に基づいて作成された2人の実行犯の似顔絵に基づき逮捕状を同日中に請求する方針である事を明らかにした。
一方、一時パニターン政府報道官代行が容疑者1人を逮捕したと発表するなど、容疑者の一部が既に逮捕されているとの憶測がある事に関しては、事実では無いとし、また事件に当局関係者が関与している可能性に関しては、既に容疑者を特定しているが、まだ詳細を明らかにする段階では無いとし確認を避けた。
尚、一部報道は、警察筋の情報として、押収された実行グループが乗り捨てた小型トラック内の遺留品等から元警察官が実行犯として浮かび上がっていると報じている。
一方、プゥア・タイ党のプロームポン報道官は、押収されたトラックの最終的な持ち主が首都圏警察本部幹部配下の人物であるとの情報が消息筋からもたらされている事を明らかにした上で、事件の背景に国内治安法の適用期間の延長、ないしは非常事態宣言の発令を意図した政府側の思惑がある疑いがあると指摘した。
このプロームパン報道官の発言に先立ち、平和維持本部のサンスゥン報道官(陸軍報道官)が、事件に反独裁民主主義同盟幹部の闘争方針に対して反感を持つ赤服軍団関係者が関与している疑いがあると発言していた。
* 似顔絵及び監視カメラ映像
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http://www.khaosod.co.th/news-photo/khaosod/2010/03/p0102230353p1.jpg
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