枢密院評議会議長のプレーム・ティンスーラーノン大将の側近のポンテープ・テーッパラティープ大将は1日、タクシン暫定首相が指摘した政治情勢の悪化を招いた徳があるカリスマは少なくとも偉大な人物で、また国内の正常化を常に望んでいるプレーム大将の事を指したものではないとの認識を示した上で、タクシン暫定首相に対しては、一国の指導者であるという立場を自覚し、国内の対立を煽ったり、敵を作るような発言を慎み、常に明確な根拠に基づいた発言を心掛けるよう要請しました。 尚、タクシン暫定首相は1日朝に放送された定例政見放送の中では、6月29日に官僚トップや県知事等を招致したことに関しては、これは国家国民に奉仕する立場にある官僚が現在の政治情勢に惑わされることなく民主主義の精神、手続きに則り職務に邁進するよう要請する為のものだったと説明したものの、会合の場でなされたカリスマ発言に関する釈明は一切なされませんでした。 一方、タクシン暫定首相の発言が国民の琴線に触れることを畏れたタイ・ラック・タイ党法務担当幹部のウィチット・パランシーサグン氏は、"憲法を超越した徳のあるカリスマ"は民主党や民主主義市民連合等のルールを守らない個人や集団の事を指したものであると強弁していましたが、ウィチット氏の説明が、ブワンサック内閣秘書官長やウィサヌ副首相が辞任したのはカリスマの意向が反映したものであるとするタクシン暫定首相の発言と矛盾するとの指摘に対しては、直接本人に聞いて欲しいと語り口を濁していました。
【解散・選挙の最新記事】
新空港調査委、スワンナプーム新国際空港の...ドーン・ムァンが利権の温床になる・・・と...タイ・ラック・タイ党の元候補が前選挙委員...タイでは表現の自由が保障されている・・・...新選挙委員長、本腰を入れて政治改革に取り...タイの地元新聞を読む