東急とタイ大手財閥企業サハグループの合弁会社、サハ東急は27日、日本人やタイ人を含めた多国籍の利用者を対象とした新サービスアパートメント事業「デュシットスイーツJパークシラチャ(Dusit Suites J-PARK SRIRACHA)」に参画すると発表した。2025年7月に着工、2028年開業予定。
東急によると、同物件は地上12階建、総室数195室。敷地面積は6974平方メートル。1室当たりの専有面積は約40~75平方メートルの予定。間取りは1~2ベッドルーム。ホテルとして短期宿泊の利用も可能。
サービスアパートメントとホテルの運営は、タイ大手ホテルグループのデュシット社に委託する。外部客の利用も想定した大浴場・サウナを含むスパ・プール施設や、タイの文化を体感できるレストラン、会議室、ジムも併設する。
同物件は、サハグループが運営する“日本”をコンセプトとした商業施設「J-PARK」に隣接。ドン・キホーテやダイソー、マックスバリューなどの日系小売店や、「とんかつ新宿さぼてん」や「幸楽苑」などの日系レストランが入居し、同物件との相乗効果による人口流入と来訪者増加を目指す。
シラチャはバンコク中心部から南東約100キロメートルの場所で、周辺には多数の工業団地が集積。タイ政府が産業誘致を進めるEEC(東部経済回廊)内にも位置している。新たな企業進出が進み、今後もさらなる発展が見込まれるエリアだという。
サハ東急のタイでの不動産事業は同物件で3件目。サハ東急はこれまで、シラチャで日本人駐在員向けのサービスアパートメント2件を運営。子育て世帯を主要ターゲットとする「ハーモニック・レジデンス・シラチャ」と、単身・2人暮らしをターゲットとする「グリーンライフ・シラチャ」がある。