タイのソムサック・テープスティン保健大臣は24日、大麻の購入には医師の処方箋が必要になる新規制に署名した。26日から発効する。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、新規制では嗜好用大麻の販売を禁止。商業目的で大麻の花穂を研究、輸出、販売、加工する関係者に許可の取得を義務付ける。関係者は大麻の出所や使用法、量のデータを報告する必要がある。
また、医師の監督下にない大麻店での喫煙・販売も禁止。自動販売機やインターネット通販などでの販売や、広告を禁止する。
大麻の購入には、医師の処方箋と病状を記載した診断書を提出が必要。
ソムサック保健相は、これまで大麻販売店の開設や栽培は許可されていたが、医療用途に関する規定が欠如していたと述べた。本来の目的外での使用を防止するため、特に幻覚作用の強い花穂の規制が必要だと述べた。
パタヤ娯楽協会のダムロンキアット・ピニジカルン事務局長は、海辺のリゾート都市に大麻販売店が乱立し、地元住民や子どもたちを危険に晒してきたと述べた。新規制により、パタヤ観光と生活環境が向上すると期待を寄せた。
一方、大麻産業の市場価値は推定10億ドル。プーケットの大麻店運営者のポンチャノック・ウィセトラクサクル氏は、無免許店舗の規制に重点を置くべきだと述べ、閉店を余儀なくされる多くの店舗が不満を持っていると話した。