タイラット紙(オンライン)及びタイTVの報道によると、1日ナコン・シー・タンマラート県県都内にある公園の入り口付近で、10歳と7歳の少女を誘拐しようとした62歳の中国人の女が保護者や近隣住民に取り押さえられ警察に突き出された。
その後、警察側は、突き出された女が滞在していたホテルの室内にいた63歳の中国人の男の身柄を確保し警察署に連行した。
警察に突き出された女は、手で自分は聾唖者であるという仕草をするだけで、警察の事情聴取に対して答える事を拒否しているというが、これまでの捜査で女の所持品から中国のパスポートの他にガン治療が必要な自分の子供のためにお金を恵んで欲しいと書かれた紙切れや多数の10バーツコイン、20バーツ札を所持している事が確認されており、また女と一緒にホテルに滞在していた男の所持品からタイ国内各地のホテルを転々としていた事を窺わせる書類等が発見されているという。
女に誘拐されそうになった10歳の少女によると、公園内で遊んでいた際に女が手で自分が聾唖者である事を訴えながら近づき、手を握りながら金を恵んでくれるよう訴える文言が記された紙を公園に来る人に向けて持つよう頼んできた為、手をふりほどいて女から逃げようとしたところ、手を強く握り逃げられないようにされると共にひもで7歳の少女の手と一緒に縛られワンボックスカーに乗せられそうになったところで保護者や住民に救出されたという。
少女によると、乗せられそうになったワンボックスカーの中には2人の男の他に複数の子供がいたが、保護者や住民が救出に動いた際に女を現場に置き去りにして逃走していったという。
警察側は中国人男女を強要の容疑で身柄を確保した上で、人身売買での立件及び背後で関与している組織の解明を急ぎたいとした。
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