国王陛下のご発言を受け野党三党は26日緊急党首会談を開き、国王陛下の思し召しをありのまま受け入れると共に三裁判所の問題解決の取り組みに協力し、一連の総選挙に関わる問題点が解消された後に行われるやり直し総選挙に候補者を送り込む方針を確認しました。 一方、タイ・ラック・タイ党側が現在の政治情勢は野党側が候補者を総選挙に送り込まなかった事に根本原因があると非難している事に関しては、現在互いに論評しあったり責任をなすりつけあう時ではなく、三裁判所の協議結果を待つべきであるとしてコメントを避けていました。 今回の野党党首協議に先立って、タイ・ラック・タイ党の選挙対策本部報道官のエーカポン・クワームラックスック氏が、既にタイ・ラック・タイ党側が民主党の要求を受け入れ政治改革を前進させる方針を明らかにしているにも関わらず民主党側が総選挙をボイコットした事が現在の政治不安定を招く元凶になったとした上で、民主党側はゲームを仕掛けるのを止め26日に候補者受付が行われた再々選挙に候補者を送り込むべきであると非難していました。 一方、タイ・ラック・タイ党副党首のポンテープ・テープガンヂャナー氏は、国王陛下が下院解散後30日以内という短期間で総選挙を実施したことに疑問を呈されていた事に関して、実際には30日ではなく37日間という期間があったこと、また下院議会を成立させる必要があった事を理由に掲げ正当性を主張していました。 また、下院議会の成立の可能性に関しては、タイ・ラック・タイ党側は民主主義の精神に則り一貫して候補者を送り続けてきたとした上で、29日に行われる再々選挙では全ての対象選挙区で複数候補者が立候補する見込みであることから、定数を満たし憲法の規定に則り下院議会を成立させる事が可能であるとの認識を示していました。
【解散・選挙の最新記事】
新空港調査委、スワンナプーム新国際空港の...ドーン・ムァンが利権の温床になる・・・と...タイ・ラック・タイ党の元候補が前選挙委員...タイでは表現の自由が保障されている・・・...新選挙委員長、本腰を入れて政治改革に取り...タイの地元新聞を読む