警察麻薬防止取締局は22日、ナラーティワート県スンガイゴーロック郡内の民家内で9日に押収された総額3,000万バーツが隠されたPVC管の持ち主である31歳のイスラム系住民の男(報道による兄弟2人とするものや親戚2人を含む3人とするものもある)を麻薬取締法違反で逮捕した事をあきらかにした。 男は警察の追っ手から逃れるために逃走、潜伏していたマレーシアの警察の協力により21日に身柄を確保され、22日朝にスンガイゴーロックの国境検問所でタイ当局に身柄を引き渡された。 男は警察の取り調べに対して、家屋内で押収されたPVC管内に隠匿されていた現金は麻薬密売関連のものである事を認めたが、隠匿されていた現金の総額に関しては5,000万バーツだったとし、3,000万バーツだったとする当局側の発表と食い違う証言を行っているという。但し、報道によっては現金は麻薬密売関係でなく個人ビジネス関連のものであると主張していると報じるものもある。 警察側は、男が関与していた麻薬密売組織の解明及び麻薬取引による収益が活動資金として分離主義組織に流れていた可能性に関して捜査を行うと共に、PVC管に隠匿されていた現金の総額の食い違いに関して解明を進める方針を明らかにした。 尚、警察麻薬防止取締局顧問のチャーティチャーイ・スティグロム氏は、3,000万バーツは押収に結びついた情報提供者や押収に関与した当局関係者への報酬を差し引いた後の総額であると説明していた。 参考
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